大量廃棄されるもみがらを活用したいという声をいただき、株式会社ペーパルはもみがらの紙momi-kamiのコートボール紙を開発を開始しました。そして、2022年9月に開発と量産化に成功しました。そこで、本記事では初めての方にも安心してご購入いただけるよう、もみがらの紙momi-kamiについて徹底解説いたします!
Contents
もみがらの紙momi-kamiの3つの特徴
1.大量廃棄されるもみがらの削減に貢献している
実はお米のもみがらは、日本だけでも年間約200万トン、世界中では年間約1億トン以上も排出されています。しかも、 焼却時に発生する煙や悪臭のため焼却処分が禁止されている地域も多いです。
そのような大量廃棄の現状を受け、近年は多様な活用法が提案されており、多くが一般廃棄物として廃棄されています。しかし、「それでもやはりどうにか有効活用したい。」と「おくさま印」のブランドで米の卸・販売業を全国に展開する幸南食糧株式会社(本社:大阪府松原市、代表取締役社長:川西 孝彦)様から提案をいただき、開発プロジェクトが立ち上がりました。
また、ただ作るだけではなく、多くの人に届いてほしいと思い、パッケージなどに一般的に用いられる厚紙のコートボール紙相当の印刷性や加工性を実現できることを目標とし、研究開発を進めました。当初はもみがらの硬さや軽さから素材開発がとても難しく、何度もラボでの実験を重ねました。ですが、約10ヶ月かけて2022年7月に最適な手法を編みだすことに成功しました!
表面にもみがらが露出しないよう製造することで、2022年9月に印刷性や加工性を損なわない品質を実現させたmomi-kami コートボール紙の開発、量産化に成功しました!
2.お米のもみがらをパルプに混ぜ込んだ新しい紙素材
もみがらの紙momi-kamiは、フードロスに関わる食材を素材とした紙ブランド「フードロスペーパー」の1種です。フードロスペーパーでは、2021年2月に開発した捨てられてしまうお米を活用した紙kome-kamiがあり、災害用備蓄米や古米の食品ロス削減に貢献しています。kome-kamiでは、2021年4月にクラウドファンディングをMakuakeで行い、目標金額700%達成と80名のサポーターからのご支援をいただきました。それに続き、今回は捨てられてしまうお米のもみがらを活用して、もみがらの紙momi-kamiを開発・製造しました。
もみがらを活用した紙を一般的に素材として販売している事例は少なく、環境に配慮した新素材です。もみがらの大量廃棄の背景を受け、もみがらを活用することで、もみがらの大量ロスを削減することに貢献しています。
現在は、コートボール紙をご購入していただくことができます。表面は白に加工してあり、もみがらを活用した紙ですが、厚みや強度も十分にあります。また、印刷や加工も一般紙と大きく同じように問題なく行えるため、パッケージやスリーブとして活用していただくのが最適です。ご相談からでもお気軽にお問い合わせ(ページ下部)ください。
3.SDGsの11,12,13,14番のゴール達成に寄与
これまで廃棄されてきたもみがらを活用してできたフードロスペーパー「momi-kami」の利用はSDGsに貢献にもつながります。廃棄されているもみがらが、紙素材として活用されることはもちろんのこと、農地などで焼却される煙や悪臭の低減に繋がります。また、プラスチックの代替品としてパッケージに使用することで海洋プラスチックごみの削減に繋がります。
今後の展開
もみがらの紙momi-kamiは、開発のご提案をいただいた幸南食糧株式会社様の『お茶碗がいらない一膳お粥』シリーズの紙パッケージに2022年10月から使用される予定です。「コロナ禍において不調時や忙しい時に簡単に調理でき、長期保存できるパックご飯やレトルトがゆの需要」が高まっている中、商品のリニューアルに伴って、momi-kamiを使用していただきました。その他にも、パッケージやスリーブ、ショップカードにご活用いただけます!活用事例はコチラ
フードロスペーパーについて
フードロスペーパーは、株式会社ペーパルが2021年2月に立ち上げたフードロスや廃棄される食材を使った紙素材の新ブランドです。様々な再生素材と組み合わせることで、ニーズに合わせた開発が可能です。2021年2月に開発したkome-kamiを筆頭に、クラフトビールのモルト粕を使った「クラフトビールペーパー」やもみがらの紙「momi-kami」を開発し、販売しています。このような紙素材を通して、企業や自治体のSDGs活動を応援し、循環型社会の実現に貢献します。
もみがらの紙momi-kamiのプレスリリースはコチラ Twitter:@momikami10 Instagram:@momi_kami