kome-kami
(ナチュラル色)
お米の力で強さを引き出したナチュラルな色合い
日本では古くからお米を接着材として使う文化がありました。その伝統的な技術に着目し、パルプをつなげるための化学薬品に代替できないかという発想から開発が始まりました。化学薬品に頼ることなく、お米の力で紙を繋ぎ合わせる「コメバインド」を使ったkome-kamiが誕生しました。
生成りがかった白さ、風合いのある質感、そしてしっとりとした優しい触り心地。kome-kamiは、手に取るたびに心がほっと温まるような、そんな特別な紙です。
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独自開発のコメバインドで、
薬品を代替し、CO2を削減
紙にはパルプを結合させて破れにくくするため、化学薬品が使われています。今回お米で作った米糊、コメバインドを新しく開発することで、この化学薬品を全てなくし、コメバインドで代替することに成功しました。これにより、1ロット(5トン)を製造した際に出るCO2を62.8kg削減しました。これは杉の木7本分が1年間に吸収する量です。また、お米をパルプと一体化させることで約299kg(杉の木約34本分)のCO2を排出せずに留めています。
規格及び仕様
その他の規格についても別注で抄造可能です。また、用紙を使用するとロゴを掲載いただけます。
kome-kami (ナチュラル)
寸法 | 流れ目 | 連量 | 坪量 | 厚み | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
キク判 | Y目 | 62.5kg | 104.7g/㎡ | 0.15mm | リーフレット・貼箱・紙袋・封筒・ ノート・メモ帳・スケッチブック |
キク判 | Y目 | 93.5kg | 157g/㎡ | 0.21mm | 名刺・ショップカード・パンフレット・ 冊子の表紙・スリーブ・紙袋・ノートの表紙 |
L判 | Y目 | 273kg | 310.0g/㎡ | 0.43mm | パッケージ・冊子の表紙・スリーブ・ ノートの表紙 |
kome-kami 浮世絵ホワイト
寸法 | 流れ目 | 連量 | 坪量 | 厚み | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
キク判 | Y目 | 93.5kg | 157g/㎡ | 0.23mm | 名刺・ショップカード・パンフレット・ 冊子の表紙・スリーブ・紙袋・ノートの表紙 |
L判 | Y目 | 215.5kg | 245g/㎡ | 0.35mm | 小さめのパッケージ・冊子の表紙・スリーブ・ ノートの表紙・名刺・ショップカード |
L判 | Y目 | 290.5kg | 330g/㎡ | 0.47mm | パッケージ・冊子の表紙・スリーブ・ ノートの表紙 |
L判 | Y目 | 310kg | 350g/㎡ | 受注生産 | 大きめのパッケージ |
L判 | Y目 | 350kg | 400g/㎡ | 受注生産 | 大きめのパッケージ・紙管パッケージ |
kome-kami (ナチュラル色)と浮世絵ホワイトの比較
どちらもお米の力を引き出した、豊かな風合いのある手触りが特徴です。
kome-kami (ナチュラル色)は、生成りがかった白さが特徴で、お米の力でパルプを繋げた風合いのある紙です。印刷はナチュラルな仕上がり浮世絵ホワイトは、表面にコメグロスを塗布。浮世絵のような風合いと発色の良さを目指した、はっきりとした白さのある紙です。
ナチュラル色
浮世絵ホワイト
コメバインドの開発について
通常、紙の強度を高めるためには化学薬品が使われています。この薬品を使うことで、パルプ同士の結びつきを強くしています。日本では古くからお米を接着材として使う文化があったため、お米を使って化学薬品の代替にできないかという発想から開発を始めました。お米を水に溶かして加熱し、練り続けることで粘着性のある糊状のものができます。お米の配合方法や加熱の仕方など、何度も何度も試作を繰り返しました。10か月ほど繰り返した2023年11月に、強度を高める化学薬品に代替できる糊「コメバインド」の開発に成功し、さらにオーガニックになり、脱炭素に貢献するkome-kamiとして生まれ変わりました。
製品ラインナップ
紙素材
紙モールド
kome-kami BOX
kome-kami BOXはkome-kamiの原料をつかった、継ぎ目のないシームレスなパッケージです。その造形は、職人の手仕事のような美しさを持ち、触れる度に心地よい感触が感じられます。